このタイミングで、、、

このタイミングで、、、

数年前、まだ賃貸に住んでいた時の話になります。家は社宅の一階角部屋、日当たりもよく、閑静な住宅地だったので、とても住み心地が良い環境でした。家の周りは人通りはあるものの、騒音などはそこまで気にならない程度でした。1歳半を過ぎた息子を育てながら、二人目の出産に向けて準備中だった私は、体調変化の多い妊娠生活の中での子育てに一苦労していました。子育て環境には恵まれていましたが、私の両親も主人の両親も遠方に住んでいたため、体調が悪い時にもヘルプを頼める人がなかなかいなかったので、出産まで不安を感じることが多い日々でした。そんな中、毎朝の日課である洗濯物干しに取り掛かろうと準備をしていた時の話です。1歳半の息子がちょうどテレビに夢中になっていたので、今のうちに片づけてしまおうとベランダに出ました。その日は天気も良く、洗濯物をたくさん干してしまいたかった私は、いいタイミング!と急いで取り掛かりました。子供の様子を見てはいましたが、洗濯物が多かったのと、ぐずられる前に早く済ませてしまおうという気持ちで取りかかっていたのがいけなかったのでしょう。ふと家の中を見ると、子供がこちらを見てにこにこ。開けていた窓ガラスは閉められ、施錠されている!!!血の気が一気に引きました。鍵開けて!と必死にジェスチャーしますが、1歳半の息子には通じません。何を慌てているのかわからずきょとんとしています。しかし私の必死の形相が怖かったのか、ママがなかなか部屋に入ってこないのが不安だったのか、泣き出してしまいました。迷った末、妊娠中の私は大きなおなかをかばいながら、ベランダの手すりを超え、どうにか玄関に回りましたが、今度は玄関が閉まってる!!!スマホも家の中にあり、絶望しました。幸いお隣さんにはご挨拶程度の交流があったので、勇気を出してインターホンを押し、助けを乞いました。裸足、しかも部屋着でノーメイク、泣きそうでした。お隣さんは在宅されていたので事情を話し、主人の職場に連絡をしてもらいました。(同じ職場に勤めるファミリー用の社宅でした。)そこから主人が慌てて帰宅してくれましたが、どんなに早くても片道1時間。私はベランダに戻り、泣きわめく息子をなだめながら、鍵を持った主人を待ちました。昼間とはいえ真冬、しかも妊娠中、このタイミングで、、忘れられない出来事です。

鍵 北九州

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