バルコニーで過ごす猛吹雪の朝

バルコニーで過ごす猛吹雪の朝

ありがちかもしれませんが、手ぶらでバルコニーに出て、鍵も携帯もなく締め出されてしまった経験があります。 うちは賃貸の1階なのですが、駐車場に面したバルコニーがあります。 バルコニーのすぐ下というかすぐ目の前は駐車場なので他のお宅の車も停まっている状態です。 ある猛吹雪の朝、夫が仕事へ行くため車の雪下ろしをしていました。 しばらくしてふと玄関を見ると、夫の手袋が落ちていました。 慌てて窓を開け、バルコニーに出て、エンジンがかかり周りの車の走行音がする中、夫に声がけをしました。 幸いすぐに気づいてくれ、ありがとう、と手袋を受け取り、そのまま仕事へ行きました。 その様子を娘も窓から見ていて、夫に手を振ったりしていました。 私が家の中に入ろうとすると、今度は娘が出てきました。 うちのバルコニーのすぐ横がアパートの入り口なので、出てきた娘に声を掛けました。 すると娘は「わぁ!びっくりした!ママ、バルコニーにいたんだね」と言って学校へ行きました。 娘を見送った私は、氷点下で猛吹雪の天候だったので、足早に家の中へ戻ろうとしました。 すると、窓が開かないんです。 (あれ、凍ってしまったかな?)と思い、少し強めに開けようとしました。 ですが、開きません。 慌ててズボンのポケットに手を入れようとしましたが、夫に手袋を渡すだけのためにバルコニーに出たので、当然ながら部屋着なのでポケットはありませんでした。 もちろん上着も着ていません。スマホもありません。 我が家は1階とはいえ、バルコニーを乗り越えて地上に降りれるほどの低さではなく、危険です。 極寒の中、凍えながら悩んでいましたが、寒くて頭が回らず困り果てていました。 すると、先程見送ったはずの娘が帰ってきました。 「あ!ママ!雪降ってるのに手袋忘れちゃってー!」と。 安心した私は娘に窓が開かないことを話すと「あー!さっきパパを見送った後、窓が少し開いてたから寒いなーと思って閉めちゃったんだ!そっか、ママバルコニーにいたんだもんね、いつも通り閉めちゃった!ごめんね!」ですって! あーよかった。やっと暖かい部屋に戻れ、また娘を送り出した私でした。

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