警戒心が強く常に慎重派の友人携帯するバッグも鍵付きを選ぶほど防犯意識が高すぎて、あるときバッグを開けられなくなって困ったことになった話。

警戒心が強く常に慎重派の友人携帯するバッグも鍵付きを選ぶほど防犯意識が高すぎて、あるときバッグを開けられなくなって困ったことになった話。

友人と温泉に一泊旅行に行ったときに起こったバッグについた鍵が開かなくてトラブった話です。 鍵のトラブルに遭った友人は女友達で学生の頃から仲が良い友人の一人。大学を卒業しても、仕事の休みには一緒にカフェに行ったり、音楽のライブに行ったりする仲。 そんな仲良しの友人の彼女はいつも慎重派。何かあったら、と常に必要な持ち物も多く常に大きなトートバッグと小さなハンドバッグを合わせてメインとサブ使い分け2個バッグのセット持ちをしていました。 さらに、不思議なことに常にバッグには鍵がついているんです。 彼女が言う事には、メインの大きなバッグには折り畳み傘や化粧品を入れているので、紛失を防ぐために鍵をつけている。 そして、サブバッグにはスマフォや財布やクレジットカード類など紛失や盗難などから守るために鍵をつけなければならないと思っている。 と鍵をかける理由を教えてくれたんです。私は心の中で、でも2個もバッグを持っていてもひったくられたら意味ないなあ、鍵がかかってても。なんて思っていたんですが、別に彼女がそれで気持ち的に安心しているのならと特に気にしていませんでした。 しかし時々、一緒に外食をしてお会計の時に、バッグからお財布をとり出す前に鍵をつけたバッグを鍵を開けてお財布を取り出そうとしても鍵が開けづらくモタモタして、結局私が立て替えてまとめて支払って後で彼女の分を返金してもらう。なんてことが度々あるので、一度鍵を開けっぱなしにしてもいいんじゃないとアドバイスをしたのですが、彼女は、いいの、バッグに鍵をかけておいた方が緊張感が高まるから。と言う始末。 私もそれ以上彼女にバッグの鍵について指摘することはやめておこうと。 ところが、実は彼女と私とで1泊の温泉旅行にいくことになったんです。ちょうど二人とも仕事の休みが取れたということも有り休めるうちに休んでおこうと。 その時もたった1泊の旅行にも関わらず、大きなボストンバッグにパジャマに救急箱に化粧品に万が一のための飲用水を入れたまるで防災グッズの旅。勿論、しっかり鍵がついている荷物。さらに、ハンドバッグには、スマフォやら財布やらタブレットやら。お直し用化粧品や一口菓子などを入れて。ハンドバッグはさらにもともとのハンドバッグにつけていた鍵プラス、もうひとつハンドベルト部分に南京錠がついています。 一泊する温泉までは彼女の夫が車で連れて行ってくれて帰りは電車で帰るという予定。 しかし、泊まる予定の温泉宿についた瞬間に、彼女は困ったというように何やらバッグの鍵をあたふたと触っているんです。そして諦めたような顔をして、私にこう言ってきました。ハンドバッグを開けるための鍵がない。とぼそり。今にも泣きそうな顔をして。 何と彼女はいつもハンドバッグに鍵をかけていたのですが、今日に限って開ける用の鍵を忘れてきた。とだからバッグは施錠したまま開くことはできない。 このまま温泉宿にも泊まれないし、財布もスマフォもとり出せない。と言ってきたんです。私はもう呆れてしまいましたが、とりあえず、バッグをハサミで切ってしまえばと言うと、彼女はお気に入りのバッグだからできないと。これを聞いた私は、彼女に同情したしまって、もう仕方がありません、せっかく温泉宿に来たんだから、私が支払いの際は彼女の分まで立て替えておいて、スマフォは私の使えば良いと。私が彼女に助け舟を出したんです。そうすると彼女はそれで安堵したのか、もう金輪際、メインで使うハンドバッグには鍵をかけるのはやめると言い出しました。あれほどバッグに鍵をつけるのを固執していたのに。面白い展開と思ったワタシです。彼女はさらに、かろうじて、サブバッグのパジャマやら着替えは、開ける鍵を持ってきたから良かったけど。まさか、メインのハンドバッグを2重に鍵をかけて慎重に持ってきて忘れるなんて。と自分のうっかりし過ぎたミスにショックを受けた模様。その鍵をかけたバッグが開かなかった温泉旅行事件以来、彼女はバッグに鍵をかけるの一切しなくなりました。 今では支払い時もスマフォや財布を鍵をかけていないバッグから取り出すのもスムーズ。私が立て替えてまとめて支払うことなどなくなって、バッグの鍵が開かないどうしようなんてあわてなくてすんでいます。

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